「楊井人文のニュースの読み方」とは
一方向に偏りがちな報道、事実に基づかない言説、根拠のあやふやな情報に振り回されがちな「情報過多」時代。法律実務、報道検証、ファクトチェックに長年携わってきた経験を踏まえ、取材で確認した事実、公開情報、法的視点も交えて、ニュースの「冷静な読み方」をお伝えします。
『楊井人文のニュースの読み方』の配信方針について
私は、新聞記者を経て弁護士となり、十数年前から「誤報」の問題を中心にメディアの報道のあり方を検証し、情報の真偽を検証するファクトチェック活動に取り組んできました。
2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして執筆を始め、近年は、コロナ禍をめぐる過度な規制・制限に警鐘を鳴らす観点から、メディアの報道や法律上の様々な問題点を記事化したり、ニュースへのコメントも行ってきました。
一方、このニュースレターでは、基本的に「ニュース」の形にのっとって配信してきたYahoo!ニュース個人とは違って、背景事情の解説、事実と法律の両面から論点整理をしつつ、「現時点でわかっていること、わかっていないこと」を、図を用いたりしながら、わかりやすく解説することを重視しています。(ニュースレターの過去記事一覧はこちら)
試行錯誤しながらこれまで約30本の記事を無料で配信してきましたが、一つ一つ、独自の取材やインタビュー、資料の読み込みやデータの分析に基づいて、かなり労力をかけて記事を作っております。
今後は、皆さんのサポートをいただきつつ、こうした調査、取材、執筆活動を継続していきたいと思っております。
昨今のメディア環境の変化は激しく、閉鎖されるサイトも出ています。10年以上書き続けてきたYahoo!ニュース個人も、ずっと続けられる保証はありません。契約打ち切りとなる執筆者もいるのが現実です。
このニュースレターは、広告も一切なく、読者の直接的なサポートのみで運営されるため、他のメディアでは書きにくいことも書くことができますし、情勢変化に影響を受けずに書き続けられます。
以下の方針のもと、一般のメディアやネット記事にも取り上げられていない、多くの人が見過ごしがちな事実や大事な論点をお伝えしていきます。
(1)事実と法律を踏まえた論点整理
ホットな話題、時事的なニュースについて、事実(ファクト・データ)や法律・法制度の仕組みを踏まえてポイントを整理し、図やイラストも入れながら、問題の本質に迫る解説をします。
(2)誤解を招く情報、事実に基づかない言説の注意喚起
ニュース報道や政治家・著名人などによる影響力のある言説に、重大な事実誤認や誤解を与えるおそれのあるものについて丁寧に検証し、正確な事実や根拠をお伝えします。
(3)独自取材・分析の速報
独自の取材や調査で入手した情報や、公開情報・データを独自に分析した結果を、サポートメンバー限定でいち早くお伝えします。
すべての記事を有料にするのではなく、無料の記事もときどき配信します。
サポートメンバー限定記事も、私が提示したファクトや論点をより多くの人に知ってもらえるよう、一定期間をおいてから無料化することも考えています。
基本は月額500円のサポートをお願いできればありがたいのですが、金額は300円以上で自由に設定できますので、無理のない範囲で、サポートいただけますと幸いです。(システムの都合上、クレジットカードのみの決済となりますので、ご了承ください。)
皆さんのご意見を踏まえてより良いニュースレターにしていきたいと思っております。今後とも『楊井人文のニュースの読み方』を、どうぞよろしくお願い致します。
(ご意見・ご感想はこちらまで)
他のニュースレターの紹介
COVID-19ワクチンの健康被害審査・認定状況についてのレポート(従来、コロナ禍検証プロジェクトのnoteで更新)は、次のニュースレターで配信することになりました。ご関心のある方は別途、ご登録をご検討ください。
筆者・楊井人文について
大阪市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部で小島朋之ゼミで現代台湾政治を研究。卒業後、産経新聞に入社し取材記者となるも2年弱で退社。同大学法科大学院を経て、2008年、弁護士登録(現在、ベリーベスト法律事務所所属)。
東日本大震災・福島原発事故を契機にメディア報道の第三者検証の必要性を感じ、2012年春、主要メディアの誤報を検証・可視化するサイト「GoHoo」を立ち上げる。2016年、世界のファクトチェック団体データベースに日本で初めて登録される。
2013年よりYahoo!ニュース個人オーサーとして、報道検証、ファクトチェック、憲法問題などをテーマに寄稿。月間MVAを4回、月間MVCを2回受賞。2023年2月、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞を受賞。
ファクトチェック活動を日本で広げることを目指し、2017年6月、ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)を設立し、理事兼事務局長に就任。
2018年、ジャーナリスト・立岩陽一郎氏との共著『ファクトチェックとは何か』を出版(岩波ブックレット、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。
「GoHoo」閉鎖後の2019年10月より、NPOメディア「InFact」(旧称・ニュースのタネ)にファクトチェック部門を設け、担当編集長として1年あまりファクトチェッカーを育成した。
コロナ禍では2020年当初よりファクトチェック的手法に加えて、データ分析、法的視点による検証も行っており、2021年より「コロナ禍検証プロジェクト」をスタートした。
Q & A
Q)記事について意見や感想を筆者に伝えることはできますか?
A)楊井人文へのご連絡フォームからお寄せください。ひとつひとつ返信はできませんが、全てのメッセージに目を通し、今後の参考にさせていただきます。
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