コロナワクチン接種記録が消えて検証できなくなる?福岡厚労相「問題意識を共有」

厚労省は予防接種記録の保存期間を延長する方針だが、それでもコロナワクチン接種記録が破棄され、将来の研究や検証ができなくなるおそれがあることが判明した。この問題を福岡厚労大臣に記者会見で提起した。
楊井人文 2025.10.01
サポートメンバー限定

新型コロナワクチンの接種が始まったのは2021年2月。すでに4年半の月日が経ちました。その接種記録が消えて、将来の研究や検証ができなくなるおそれがあることが判明しました。

現在、予防接種記録は、実施した自治体に「接種から5年間」の保存が義務づけられています。厚生労働省は7月に、この保存期間を「死亡から5年間」に延長する方針を決めました。

問題は「接種後死亡者」の記録です。コロナワクチンの場合、2021年2月から「接種後死亡」の報告が上がっていました。

保存期間が「死亡から5年間」に延長されても、2021年2月に接種後死亡した方の記録は2026年2月に期限を迎えることになります。コロナワクチンの検証や研究が十分進んでいない中、次々と接種記録が破棄されて、将来検証しようにもできなくなるのではないか。

このような問題意識を厚生労働大臣の記者会見で問うと、少し驚きの答えが返ってきました。背景事情を含めて解説します。

***

続きは、次のような内容になります。

▼ 保存期間「死後5年」への延長で十分か?かき消された専門部会での指摘とは…
厚労省は来年に向けて予防接種データベースを作ろうとしている。コロナワクチン接種記録も取り込まれるのか?データベースが完成する前に記録が破棄される可能性を指摘したところ、大臣の答えは・・・

最後まで全文を読むには、以下の登録ボタンから「サポートメンバー」にご登録お願いします。ぜひ登録して筆者の取材執筆活動をサポートしてください(広告類一切なし。過去の記事もすべて閲覧できます)

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3425文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

サポートメンバー限定
石破首相続投賛否だけでない 時事世論調査のデータ分析でわかった驚愕の事...
サポートメンバー限定
石破首相"続投賛成"が多数?年齢補正で結果は逆転 高齢の回答者に偏り、...
サポートメンバー限定
【参院選】昭和・平成の党が退潮、令和の党が伸長。過半数割れでも政権交代...
サポートメンバー限定
選択的夫婦別姓 3つの野党法案 条文から見えてきた意外な違い
サポートメンバー限定
Xで生成AIがファクトチェック投稿を開始? 人間ファクトチェッカーが精...
サポートメンバー限定
風雲急を告げる? "石破政権退陣"の可能性とその後のシナリオ
サポートメンバー限定
風邪5類化「何の影響もない」は本当か? 厚労省発表をうのみにする大手メ...
読者限定
共同通信の靖国参拝誤報は2年前なのに気づかなかった? 生稲議員の答えは...