共同通信の靖国参拝誤報は2年前なのに気づかなかった? 生稲議員の答えは…

【報道検証】生稲議員の2年前の靖国参拝を報じた共同通信の記事が誤りだったことが判明し、日韓外交に影響を与えたとして大きな問題に。なぜ2年前の記事の誤りが今になって判明したのか等を検証する。
楊井人文 2024.11.30
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生稲晃子参議院議員が靖国神社に参拝したと報じた記事は誤りだったと、共同通信が訂正した問題。日韓関係に影響を与えたとして、同社上層部が外務省などに出向いて謝罪する異例の事態になりました。問題となったのは、2022年8月15日に配信された、2年以上も前の記事。共同通信が配信し、東京新聞をはじめ多くの地方紙に掲載されていました。ずっと気づかなかったのでしょうか、気づいて訂正を申し入れをしたのに対応してもらえなかったのでしょうか。どちらのケースかによって、この問題の意味が変わってきます。

そこで、共同通信社と生稲議員側の双方に取材しました。

今回の経緯を簡単にまとめると、こうです。

11月24日に「佐渡島の金山」労働者追悼式があり、その2日前に生稲議員が外務政務官として政府を代表して出席する予定と発表されました。すると、すぐに韓国側で2年前に靖国参拝した過去があるとの報道が相次ぎ、翌日に韓国側の出席が取りやめとなった、というものです。生稲議員が参拝していなかったことは追悼式当日に本人のコメントとともに報じられ、共同通信はその翌日に誤報と認め、謝罪しました。

筆者作成

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このあとの主な内容です。
▼問題となった記事の中身
▼共同通信からの回答
▼生稲議員側のコメントは…

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  • 問題となった記事の中身
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