対話が止まっている要因は?ニュースでは分からない中台関係の基礎知識 ②
中国と台湾の現状認識 各々の公式見解
前回は、「国共内戦を経て、1949年以降、中国(大陸)は一党独裁体制のもとにある『中華人民共和国』が統治し、台湾は民主共和政としての『中華民国』が統治している」という客観的な現状について解説しました。
今回は、この現状についての双方の公式見解について解説し、対話が進まない要因を明らかにしていきます。
筆者作成
(本編の主な内容)
▼中華人民共和国・中華民国(民進党、国民党)それぞれの公式見解
▼波紋を呼んだ馬英九前総統の発言
▼「一つの中国」原則をめぐる台湾内部の対立(92年コンセンサスをめぐって)
▼台湾の将来をめぐる両岸の不一致
▼中国共産党の方針は「民進党を相手とせず」
▼台湾の世論は
『楊井人文のニュースの読み方』は、今話題の複雑な問題を「ファクト」に基づいて「法律」の観点を入れながら整理して「現段階で言えること」を、長年ファクトチェック活動の普及に取り組んできた弁護士の楊井がお届けしております。
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